オタクのいろんな話

いろんな話をします。(予定)

宝塚巴里祭2018を観劇したら世界で1番幸せになってしまった話 〜ショー本編編〜

本編編って日本語として正しいのだろうか。

前の記事では長々と食事編を続けてすみません。

ここからようやく本編の話をしますね。

 

と、その前に、今回の旅の仲間たちを紹介するぜ〜巴里祭を見るともれなく全員好きになってしまうから注意だ!

()内は本記事での呼び方。

 

・芹香斗亜さん(キキちゃん)

93期男役。今回の巴里祭の主演。今回の公演は宙組に組替えして3作目となります。

・純矢ちとせさん(せーこさん)

89期娘役。前作、天は赤い河のほとりではナキア皇太后役。

圧倒的歌唱力と表現力、貫禄と美貌。私はナキア皇太后の「カイルとユーリを捕らいよ!」と「なぜ幸せはこの手から零れる…」が大好きでした。

・星吹彩翔さん(もんちさん)

93期男役。キキちゃんと同期。天河ではサリ・アルナワンダ役。

お恥ずかしながらもんちさんの舞台はあまり存じ上げなかったのですが、歌もダンスも素敵…!関西弁がキレキレでおもしろい方というのも今回知れました〜!

・愛白もあちゃん(もあちゃん)

93期娘役。天河ではとてもかわいい6人組の姫のひとり。隣の姫にあっかんべーをするんですけど、これが世界一かわいいあっかんべーなので私は毎回オペラで観察しておりました。

・桜音れいちゃん(れいちゃん)

94期娘役。天河では妃。れいちゃんのこともお恥ずかしながらあまり存じ上げなかったのですが、今回でセレブキャラ(?)だということを知れたので今後注目していきたい。94期は職人が多い。

・実羚淳くん(ゆぃちぃ)

95期男役。体のほとんどが脚で構成されていることで(私の中で)有名な脚長さん。wss2幕の白い場面のダンスのときにあまりの脚の長さと顔の小ささに意味がわからなくなりました。シトラスのステートフェアの青スーツの青年もヤバイ脚の長さだよ。

・希峰かなたさん(わんたくん)

99期男役。天河ではプロフェッサー氷室。天河を見たとき、ジーンズに普通の靴なのにこの脚の長さは何!?ってみなさん混乱しましたよね。彼です。99期とは思えない落ち着きがある。目が大きい。

・風色日向くん(風の色は何色、ナニーロ、ひゅーが)

102期男役。「芹香さんと和希さんには『風の色は何色』と呼ばれています(^^)」でお馴染みの風色日向くんです。天河ではジュダ皇子。

にへら~っとした雰囲気に大きい身体。私が今最も気になっている若手男役さんです。あだ名の発音がロバート・デ・ニーロみたいなので勝手にナニーロと呼んでいます。

・春乃さくらちゃん(さくらちゃん)

102期娘役。天河のプルリヤシュ祭りの場面で異常に歌がうまく、「あの村娘はだれだ!?!?」とざわついた、彼女がそう、さくらちゃんです。「あなたを見つめている~♪」のところね。

 

以上、かわいいかわいい旅の仲間たちです。

それではこれより、記憶をお食事後に戻しまして、

巴里祭3回分の思い出を出力してまいります。

※記憶が混濁しておりますので間違っている部分もあると思います。特にトーク

ご容赦を。。。

 

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デザートがやってきたころの会場は席を立ち交流する方々も増え、賑やかな雰囲気に。

甘い物を食しながら浮足立つ会場の空気に混じるのはなんとも心地よい時間でした。

お隣の方と高まる緊張を共有しつつ。

定刻になると会場の照明が緩やかに落ちていきました。

 

…最高に幸せになれる予感がする。

いや、もうこれは確信。

 

【オープニング(シャンソン・メドレー)】

限界まで高まった期待感と緊張感の中、ステージ上手にパァッと照明が指し、同時に始まる軽快な音楽。ついに幕開け…!!!

上手に4人登場、下手に5人登場、そして中央に……我らが芹香斗亜だーーーっ!!!!

 

白 キ キ 様 降 臨

 

ポスターの白キキ様が降臨なすった。

やばいやばい拝み倒したい明るさ。オープニングのキキちゃんはとにかく"明るい"のだ。周りが発光している。爽やかで華やかで明るくて綺麗。

1曲目は「ラ・マルセイエーズ」。

心地よいテンポを手拍子で迎えるのが何とも…楽しい。早くもめちゃくちゃ楽しい。

なんだここは。なにこの楽しい空間は。こんなの知らない。。。

 曲は軽快に切り替わり、「メケ・メケ」へ。

これはお稽古場映像でも流れていたやつだ!!メケメケの手振りが超絶かわいい!!かわいい仲間たち!!うーむ楽しい!!かわいい!!楽しい!!!

「パリの恋人たち」「パリの空の下」「サン・トワ・マミー」と続きます。

どの曲だったか忘れたけどキキちゃんがコーラスに回る曲があって、それも良き~~~!!と唸った。

そしてみんなたちが一旦はけ、「愛の讃歌」へ。

ステージの照明が少し落ち、センターの階段上に位置づいた芹香さんが少しずつ照らされていく。

この様が、どう考えても天国で見る映像ではありませんでしたか?(問いかけ)

今私は何を見ているのだろうか…ともはや不思議になるくらい美しい時間でした。

ちなみにこの巴里祭は目を疑いたくなる美しい瞬間が何度も訪れます。

だから夢だったんじゃないかと思ってしまうよ。

愛の讃歌はキキちゃんの歌唱も素晴らしい上にみんなたちのコーラスと合わさると本当に幸せになれる響きで、今も1時間に1回は思い出してうっとりしています。

 

【自己紹介~旅のしおり】

シャンソンメドレーが終わったところで全員がステージに並び、キキちゃんが「ようこそお越しくださいました」とご挨拶。

今回の巴里祭が「パリの1日」がテーマであることを教えてくれます。

カニュで聞いたときも思ったが、生田くん、ポスターとテーマのギャップよ。

あのポスターでもっとヤバイやつを想像していたので、思ったよりスタンダードな巴里祭で拍子抜けというか安心というか。いやそれでも性癖はガッツリ出てたけど、何にせよ「血の粛清」とか「恐怖政治」とか「マダム・ギロチン」とかがテーマじゃなくて良かったよ。

 

ひとしきり自己紹介を終えると、「では、私達は準備があるので、お先に失礼しますっ!」と娘役さんたちがはける。

ここのせーこさんの感じがかわいい。

 

そして残ったメンズによる「旅のしおり」、これからの場面紹介が始まります。

 

ナニーロがセーヌ、わんたくんがサンジェルマンデプレ、ゆいちぃがムーラン・ルージュ、もんちさんがモンマルトル、キキちゃんがエッフェル塔を紹介してくれます。

ここ、場面紹介の語りのBGMにその場面で歌われる曲のアレンジが流れてとてもおしゃれなのだ~。

 

各紹介の間に挟まれる小話がおもしろかわいい。

絶妙な台本感。これ3回同じ話聞くのかな(笑)と思ってたら微妙に変わってて毎回飽きずに笑いました~。以下覚えてる限りメモ。

 

(1日目ディナー)

まだぎこちない語り。笑

キ「セーヌ川の青春…、良いですねぇ。私たちは、武庫川の青春。武庫川に流れていった青春…」

客(流れていったwwwww)

もんちさん「今も青春ですよ!」

キ「そうやね今も青春!w 武庫川に思い出ある人いますか?」

ゆいちぃ「私は予科生のころ、武庫川を通るときに上級生に挨拶をしなくてはいけないんですけど、犬のゴールデンレトリバーに挨拶を…金髪なのでね、間違えました」

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セーヌ川を行ったり来たり、に関して

わんたくん「大劇場で観劇して宝塚南口に行ったけど、キャトルレーヴに寄るのを忘れてまた戻る、みたいな」

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キ「夜のモンマルトル…なんだか素敵そうですけど」

ゆいちぃ「危険です!!(大声) 観光客は行っちゃダメ!!」 ←かわいい

 

(2日目ランチ)

キ「私達は武庫川での青春。今も青春真っ只中ですね」

修正したwww さすが。

キ「武庫川に思い出ある人いますか?」

ゆいちぃ「私はお掃除がバレエ教室で、武庫川を眺めながら窓拭きしてたんですが…キキさんも同じなんですよね」

キ「そうなの!私の2年後にゆいちぃが」

ゆ「外側も拭かなきゃいけなくて真冬でもボレロ着させてもらえなくて」

キ「でもわたしは武庫川ながめるの好きやった。サギが飛んでて。泳いでたんかな」

ナニーロ「日向ぼっこしてます(^^)」←かわいい

キ「バレエ教室はバレエが上手な子が選ばれるっていう噂があってなんで私選ばれたんや?って。ゆいちぃはわかるけどな」

ゆ「その話初めて知りました」

キ「みんなは武庫川見えた?」

も「私は玄関だったから見えなかった」

わ・ナ「私達はトイレ掃除だったので見えませんでした」

---

わ「良い例えが思いつきました!!久しぶりに宝塚を見て、南口に戻ったけど、キャトルレーヴに戻って芹香さんのフォトブックを買う!みたいな感じです」

キ「結構前やけど売ってるかな」

---

ゆ、ナ「「危険です!!!」 ←かわいい

 

(2日目ディナー)

キ「私達は武庫川の青春。武庫川を散歩する人いる?私はしないけど」

みんな (シーーーン)

ナニーロ (挙手)

キ「いた笑。たまにいるよねタカラジェンヌ武庫川散歩する人」

~ここからゆったりとした風色ものがたり~

ナ「最近気づいたんですけど、予科生のときは散歩してて、歩いてるときも、手振りが禁止されてるじゃないですかぁ…(小声)。クモの巣によく引っかかるんですけど、身振りできないからンッ(>_<)!!って。ハチとかも耳のとこにブーンってくるんですけど、ンッ(>_<)って。すごいハチが来る…クモの巣もよく引っかかるんですけど、最近はこう、(手でヒョイヒョイ)。みなさんも引っかかりませんか?」

キ「引っかかりません。どこ歩いてん?茂みをかき分けてるの?もうやめとき、他のとこ歩き」

---

わ「良い例えが思いつきました!!久しぶりに宝塚を見て、芹香斗亜さんにズッキューン!!となり、意識が朦朧としたまま南口へ」

キ「なにがあったんや笑」

わ「しかしやっぱりキャトルレーヴに戻って芹香さんのDVDを買い占める!みたいな感じです」

---

キ「夜のモンマルトル。なんか良いな、ステッキとか持って、そういう歌があったよね」

ゆ、ナ「「危険です!!!!!!」」 ←かわいい

キ (ビクッ!!)「きけん…?」 ←かわいい

 

 

【セーヌ(恋人たちの午後)】

トークが終わるとキキちゃんの紹介でカラフルな衣装に着替えた娘役さんたちが登場、「夢見るシャンソン人形」。

か~わ~い~い~!!!!歌がうまい。

それでも、い、つ、か、は ♪ のドールっぽい動きがかわいい。

続いて「双子姉妹の歌」、

キキちゃん以外のメンズが扮装して登場するのですが、もんちさんはロック、ゆいちぃは将校(生田くんと握手)、わんたくんは画家、ナニーロはウエイター。

ナニーロのウエイターがかーーーわーーーいーーーいーーーーーーー!!!!!

ナニーロはデカくてかわいい。

ここでそれぞれカップルになって踊りだします。

ナニーロさくらの102期カップルがかーーわーーーーいーーーいーーーー。

余ったららちゃんがしょんぼりはけていくのもかわいい。ここはかわいいの国。

 

ナニーロってさ、へら~ほわ~ってしてるくせにグイっとさくらちゃん引き寄せるしサラっといい顔で迫るしおそろしくない?ギャップに弱いんだ俺は…。

 

曲が「聞かせてよ愛の言葉を」に移るとキキちゃんが下手から登場します。

ハイ!!!!!!!!ハイ最高!!!!!!最高の出で立ち!!!!!!!!!

水色のジャケットオフホワイトのベスト、オフホワイトのパンツ。若干のアベル坊っちゃんみを感じました。生まれながらの貴族!

脚が長い…天才…爽やかさとまろやかさの擬人化なのか?

キョロキョロと当たりを見渡す目のキラキラ輝くことと言ったら…。

 

で、この青年が誰を見つけたと思う?

黄色のワンピースの遥羽ららchanだよ!!!!!

ついにキキララが組む瞬間が訪れた…みなさんここがサンリオピューロランドです。行ったことないけど。

パステルカラーのかわいい二人が出会うとキティちゃんもびっくりのかわいさなのでかわいい。

そしてキラキラした目でララちゃんに歌いかけるキキちゃんなのである。七夕かな。

歌いかけられたララちゃん、照れてため息を付きながらもキキちゃんに答える。幸せなカップル誕生…!

と、思いきや。ここからが雲行きが怪しいのである。

芹香お前はどこを見ている。

なんと客席にかわいこちゃんを見つけた芹香、ふら~っと舞台を降りて客席に女漁りに出かけるのである。コイツ…!!!

そういえば登場時のあまりの見た目の貴公子ぶりに見落としかけたが、この男出てくるなり舞台上の娘役とチャラチャラ絡んでいました。危ない。見た目に騙されるところだった。

客席にかわいこちゃんハントに出かけたクズ男、お気に入りを見つけてなんと舞台上にお持ち帰る。(この間、ララたゃはぷんぷんしながら悲しそうにキキちゃんに歌いかけている。本当にクズ男である)

らら「この、ろくでなし!!!」 

無事にララたゃにビンタされたクズ男、から始まる「ろくでなし」。

 

こういうのさ~キキちゃんの真骨頂だよね!!!ビンタされた顔を連れてきたお客さんに見せてベソベソ泣き出す。

1回目はお客さんがすぐに席に戻ってしまったため「戻っちゃったんですね…」、それ以降は途中で帰らないようにガッシリ手を掴んでからの「足元お気をつけて…」などのセリフを途中にはさみながら表情をクルクル変えて歌う。

せーこさんに怒られればヒェッ!!とびっくりして、メンズに慰めてもらったら(そうなのボクかわいそうなの~)と泣き顔で机に突っ伏しお酒をゴクゴク。

でも可愛い子を見つけるとデレっとする。こういう喋らなくても思ってることが全部顔に出る系メンズのキキたゃはクズ男なのに本当~~~~にかわいいな!!怒

ジェラルドとか、アルジーを思い出しました。

「rrrrrくでなしぃ〜!!」って巻き舌で歌うあの必殺技(私が必ず死ぬという意味の)、最高じゃないですか?どなたかキキちゃんのこの技に名前をつけていただけませんか?

ひとしきり女子たちに怒られ、再びららちゃんのもとへ。後ろから抱き寄せ、耳元で愛を歌う。

当然のようにそんな近くに抱き寄せるな怒。ひどい。色気を止めろ。

この「キミのことが好きなのに」感、めちゃくちゃずるくないですか。だってもう全部許すもん。目がキラキラしてるもん。

そのくせ最終的にこの男は客席のかわい子ちゃんにばっちり決めポーズをして曲を終えるのでした。

はぁ、楽しかった。

 

この「ろくでなし」は花組での最後のショー、サンテで歌っていたのも思い出して、生田くん選曲ありがとうな、って感じでした。

 

 【サン=ジェルマン・デプレ(黄昏の詩人たち)】

ろくでなし男がはけると下手から舞台に現れたのはトレンチコートにハットのもんちさん。

さくらんぼの実る頃」。

上手から同じくコートを着たもあちゃんが現れ、二人で歌います。タカニュのトークによると二人は恋人なのよね。

さっきまでの浮かれた空気をスッ…と落ち着いた大人の空間にシフトさせる、さすが上級生の貫禄です。

貫禄と書いたがこの二人はそこにキュートさもほんの少し同居させていて、それが歌詞のさくらんぼと合っていて良いな~と思った。

さてそんな二人のもとに現れる長身トレンチコート。ー芹香斗亜である。

トレンチコート!!!!!!それは甘く甘美な大人の香り(?)

階段を降りてくる様がもうね、映画。

さっきのろくでなしフニャ男からの急旋回。「危険です!!!!!」

トレンチコートをまとったキキちゃんの口からさくらんぼという歌詞が出てくる。

生田くん~~~~~~。(本日50回めの脳内握手)

トレンチといえばジョン卿を思い出しますよね。意図的なのか、いままでのキキちゃんを随所に思い出すお衣装が続くなぁ。衣装まで天才なのかよ。

同期3人が並ぶ素敵な場面が終わると、せーこさんが登場。

キキちゃんはおもむろにトレンチを脱ぎ、せーこさんが大人の美声で歌い出す「アブサン」。

 

…聞いてください。トレンチを脱いだキキちゃんの衣装、どんなだったと思います?

フ ォ ー エ バ ー ・ ガ ー シ ュ イ ン の 衣 装 。

生田先生様…!!!!生田…先生…様…!!!!!!

宝塚、愛にあふれているなぁ。

私は生田先生とキキちゃんのタッグがとても好きなので、巴里祭演出が決まった瞬間から非常に楽しみにしていたのですが、あぁ本当に、演出が生田先生で嬉しいです。

キキちゃん初主演のフォーエバー・ガーシュインを私は見たことがないのですが(スカステ様どうにか放送してくださいませんか)、衣装は知っていたので胸がギュッとなりました。

また、ここの振り付けがものすごく良いんだー。

せーこさんがしっとり歌い上げるのに合わせて、静かに色気をまとって舞うキキちゃん…。「詩人」だからか、身体の周りに浮かぶ詩に舞い踊らされているような、目が惹きつけられる動きでした。腰を落として両手を見る振りと背中から椅子に流れ落ちる振りが良かった。

「好き」という言葉を見つけた瞬間の顔がハッと輝いて素敵でしたね…。1曲の間の短い役なのにひと公演分くらい物語が見えたよ…生田くんさぁキキちゃんに多重人格の役とか書いてくれないかなぁ(唐突な願望)。

せーこさんは詩の中の登場人物(ジーナ?)だったのかな? 花束を持って迎えに来たもんちとともにはけていき、ステージに残ったキキちゃんは客席に降り(!!)、「Mon Dieu(私の神様)」。

客席に降りると、客席向きのスポットライトが眩しすぎて芹香さんが光の中に消える瞬間があるんですけど、まぁなんかこの公演は芹香さんが神様みたいなものなので後光が指すのも当たり前、納得の神々しさだな、と一人頷きました。

お食事編でも触れましたが、1回目はわたしOTACHIDAIに近かったんだ。

本当に心地よい歌声と共に後光が指しながらどんどんこちらに向かってくる芹香さんに私の精神はもう限界。本当にやばいと人は「無」になる。

 

瞬きするたびに芹香さんとの距離が縮まる。気づいたときにはすぐ横を通ってお立ち台に登り、曲の最後を歌い上げる芹香さんー。

ここが天国でした。幸せというのはこの瞬間のことかな。私が今まで口にしてきた「幸せ」からは想像もできないくらい尊い…。

 

意識がふわつく中、拍手に包まれて後方に芹香さんがはけていくのを見送ったのでした。

 

 【ムーラン・ルージュ(歓楽街の夜)】

この記事はどこまで続くんだ…と思った貴方。ようやく後半戦に近づいてきました。

 

キキちゃんがいなくなった空間に響き渡るせーこお姉さまの声。

ハッ…とステージに目を向けると、そこにはセクシー&ゴージャスな衣装に身を包んだみんなたち。そう、ここは歓楽街。

一瞬にして私はネオンが輝く夜のショーの世界に招待されてしまいました。

「Lady Marmalade」「Rhythm of the Night」

せーこお姉さまの圧巻の歌!!!そして美脚!!!

娘役さんたちのお衣装、スカートの長さがアシンメトリーでおみ足が堪能できるようになっていて、脚フェチの私大興奮。全員美脚…。

メンズはギラギラしたジャケット。オーシャンズ11で使われていたジャケットだと呟いている方がいました。あー!それだ。

え、もしかしてオーシャンズ11も意図的なのかな。

生田先生、お茶会を開いてくれ…。

メンズが持っている羽扇が中心に集まって遥羽ららちゃんの背負い羽みたいになる振り付けがあってとても良かった。

2曲が終わると、「Up Where We Belong」の前奏と共にスポットライトが後方を照らし、再び芹香さん登場。

メンズたちと揃いのギラギラスーツ。先程までのキラキラ芹香さんにプラスされる貫禄のようなもの。

私は見ることができていないんですが、この曲はキキちゃんが新人公演初主演をした「愛と青春の旅立ち」の曲なんですね。

さらにそのときの新公演出担当が生田先生だったそうで。

この公演には最高の場面しかないのか…。

 

この曲にて、2日目ディナーの私に事件が起きる。

キキちゃんがこれから歩くであろう道筋をたどると、どう見ても私のところに来る。

 

ダメだ これは 私は そんなの 無理です…!

 

無理祭であった。目の前に来た上に目があったししばらくそこで止まって歌った。なんかもう周辺に結構長いこと居らっしゃった。

目の前にな…芹香斗亜が存在したんじゃ…50年後に孫に語り継ぐ…。

つるっつるの肌に、周りにラメをまとっているのか?と目をこすりたくなる煌めきに、とてもいい香りがしました。

 

あれ…空気が薄い。息ができない。動悸がする。助けてください、巴里祭が終わるまではどうしても生きなければならぬのです…!

動揺しまくってたら曲が終わった。この曲、とてもいい曲です。

歌詞。良い。今の芹香さんがこのメンバーに囲まれてこの歌詞を歌うの、良い。

 

トークコーナー】

小休憩、ということで出題者と回答者に別れてトークコーナー。キキちゃんは「私はツッコミで!」

「位置について」でぞろぞろと移動するみんなたちがかわいい。

以下覚えてる部分だけ…ツイッター上のみなさんのレポも参考にさせていただきつつ。

(1日目ディナー)

パリでおすすめのスポット(出題者:せーこさん)

もあちゃん「せーこさんはディズニー好きなのでぜひパリのディズニーランドへ!2つあるけど私は1回しか行ったことなくて。ららも行ったことあるんだよね」

ら「はい!私は小さかったので1日に2つとも行きました」

キ「(もあちゃんは)容量わるかったんじゃなぁい?笑」

も「ええっ! ランドとシーみたいな感じなの?」

ら「あっ!!はい!!…ランドとシーみたいな感じです!」

キ「それ今言うたやん」

(2日目ランチ)

どこだったか忘れたけど会話がワチャワチャして盛り上がったときにキキララが手を繋いで盛り上がってた。キキララ…!!!!

好きなスポーツの話(出題者:もんちさんともあちゃん)

せーこさん「私はソフトボールをやってた。あんまり言ったことないけど」

もあちゃん「じゃあ下手投げできるんですか!」

せ「打つ専門だからできない。笑」

ここでらら、わんたが同時に挙手→らら「じゃんけん、ぽん!」

キ「急にじゃんけんしたな!?笑」

ら「下級生だから遠慮するかなと思って…でも勝っちゃいました。私は…やっぱり陸上」

キ「脚早そう!!」

みんな「早いです!大運動会の個人種目で1位でした」

もあちゃん「さやかはまだその頃宙組じゃなかったけど、何に出てたの?」

(会場苦笑)

キ「それ聞く…?笑」

ら「知りたいです!みなさんも知りたいですよね!」 たぶんみなさんは知ってる

キ「…つなひき(^^)」

みんな「「え???だけ!?それだけ!????」」

キ「うん」

みんな「ダンシング玉入れとかは!?」

キ「出えへん出えへん!! 向こうからも玉投げて、あたったら危ないやん!」

---

せ「他には私は水泳やってた」

キ「水泳は私も!背泳ぎを。息継ぎしなくていいから」

せ「楽な方楽な方に行くね」

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れいちゃん「私は最近ゴルフをはじめました」

みんな「「ゴルフ!!!」」

キ「さすが平成のマリリンモンローやな~ゴルフ!そうでございますか」

---

キ「若者たちは?」

ナニーロ、さくら「私たちは、トランポリンを。テレビで見ておもしろそうだったので。ご一緒にどうですか?」

キ「考えとく」もんち「私は大丈夫」

キ「断った!ひどいwww私は考えとくって言ったのにwww」

もんち「じゃあ行きますか」

キ「考えときまーす」

---

トーク締め キキ「じゃあみんなでトランポリン行きましょうか」

バンザイするナニーロ。かわいい怒

 

(2日目ディナー)

夏休みの宿題は早く終わらせる?最後まで残す?(出題者:れいちゃんゆいちぃ)

せ「私は簡単なドリル系は先に終わるけど作文とかが残るタイプ」

率先して回答して場を繋いでくれるせーこさん流石だなと思った。

キ「私はすぐに終わらせてましたよ。おにいちゃんの宿題もやってあげてた」

(えぇ~!!と驚く会場)

もあちゃん「お兄ちゃんの宿題の答えもわかるってこと!?」

キ「…そういうことに、なるかな(得意げ) 夏休みって暇やなかった?家からほとんど出なかったしやることがない」

わんたくん「夏休みは遊ぶんですよ!」

キ「みんなそんな哀れみの目で見ないで」

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らら「私は…

キ「やらへんやろ!!www(食い気味にカットイン) 『できまてんでちた☆』やろww」

ら「どういうイメージなんですか!(おこ)」

キ「え~このまま笑」

ら「やってましたよ!早く終わらせて、遊びたいので」

キ「あそんでそ~(ニヤニヤ)」

なにこのキキララ祭り。

---

キ「もんちはすごい自由研究で超大作作ったんやんな。私が感動したあの話をどうぞ!!(ハードル上げる上げる)」

も「そんな超大作じゃないけど!窓際に氷を並べて何をかけたら早く溶けるかレポートにした。そしたら、優秀だったのかな?文化祭で展示された」

キ「今の言い方wwwかっこいいwww」

ここ、話始めたもんちさんに内容がピンときたせーこさんが(あの話ね!!)ってキキちゃんと指差しあっててキキせーこ仲良しなんだぁ、とほっこりした。

 

「ばら色の桜と白いりんごの花」

 トークが終わるとキキちゃんの曲紹介と共に、男役さんたちが客席に降りて練り歩きながら歌うこの曲に。

キキちゃんが前方を練り練りして、他4人が全体に散らばる感じ。

以下客席降りの思い出。

 

(2日目ランチ)

風色くんがふわふわとこっちに着てくれたので手を出して見たら向こうも手を出してくれました。

握る気ゼロで「これがぼくの手ですよぉ」ってお客さんに手を紹介していくナニーロ。かわいい。今回のかわいい大賞はキミだ。

最近気になる男役さんのキャラクターのかわいさを知ったあとに即触れ合えるこのイベント(イベント?)、福利厚生の整い方が完璧。

 

(2日目ディナー)

姉さん事件です。

私は運良く花組さん(くみさんこりのちゃんなぎさちゃん)テーブルが見える位置に居たのですが、キキちゃん、歌いながら同期のこりのちゃんと握手。からの、イタズラっ子の顔してそのまま手をグイっと引く。立ち上がらせたこりのちゃん(美花梨乃さん)を引き寄せその手を上でクルクルまわしてこりのちゃんをまわらせる。

KAWAII!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ブラックビューティーラボ~~~~~泣 (MY HEROより)

キャッ♡となったこりのちゃんがまた可愛くて可愛くて、そしてこりのちゃんは三色旗カラーのスカートを履いていて、同期愛に涙。。。

さらにその後芹香斗亜、くみさん(芽吹幸奈さん)のもとにやってくると、跪いて肩を抱く。

あの瞬間のキキちゃんはHANAOTOKOでした。

えらいもんを見てしまった。。。

 

ちなみにこの芹香さんも目の前に来たので死にました。

 

 【モンマルトル(宵闇の夢想)】

ステージに戻り、キキちゃんが一旦はけると暗くなり、怪しい音楽が流れ出す会場。もんちさんの「夜霧のモンマルトル…でも気をつけな」みたいな怪しい語りが始まります。

「シャヴァはどこでも」。黄色のワンピースのららちゃんが迷い込んで怪しい住人に翻弄されます。ここのせーこさんの歌い出しが気だるくてかっこいい…!!

ジャケットを脱いで黒いハットに黒ベストになった男役さんたちが影のように怪しく動いてららちゃんをたぶらかす。

さっきまでかわいかったナニーロがかっこいい(怒)。

ダークな曲調とダンスがすごく好きでした。

曲のラストでららちゃんがリフトされ、降ろされた後ろに現れた影。黒キキだ!!!!と興奮すると同時に目を疑う。

黒キキ 女 じゃん ……!?!?

 

マジか。生田くん。マジか。

 

降臨した黒キキ様は黒髪のアシンメトリーショートヘア。下手側がおかっぱで、上手側は髪を耳にかけたショート。透けレースの長袖長ドレスに右手と左肩に黒羽根。

 

生田先生、おいしいお米を送らせてくださいー。

 

ステージに残ったららちゃんに歌いかける「Canary Canary」。

2人のデュエットダンス。キキララで百合。

ちょっと!!こんなキキララが見れるなんて聞いてません!!心の準備が!!

少女ららちゃんを妖しく誘うキキお姉さま。俺の性癖が限界だ。助けてくれ。

生田先生のダークな芹香さんってこれなの?天才的な性癖ですね。

「一番大好きな人の名前 打ち明けて」

貴方です!!!!!!(大声)

 

キキちゃんの女装ってなんで普通にかわいいんですか。

顔がかわいいからだよ。

男役のときとお化粧変えてないのにこの美しさ。

ららちゃんに絡む目と手付きがいやらしいんだよな~~~~でもお上品なの。

この矛盾。わかる?

グイ…と迫るような振り付けも神がかってて永遠に見たい場面ですよ。大劇場公演でやって。永遠に見たい。ストーリーも知りたい。

これが見れただけでもチケット代なんて払っていないようなものだった。

 

ららちゃんをステージから送りだすと、おもむろにマイクを手にとる黒キキ様。

は…?このままもう1曲やってくれるの…??

大サービス……!!

「パダン・パダン」を感情たっぷりに歌う黒キキ様を見ることができます。私の脳内では今現在もパダンパダンが止まりません。

最初の方の歌詞「私を指差す」で左手で自分の足元を指して顔の前から降ろしていく振り付けが超絶やらしくなかった???あれ大好き。爆発的色気。でもお上品。

何をしてても品を失わないのが芹香さんの魅力ですよね。

しっとりとした強い色気にあてられておかしくなりそうでした。

カナリアは女性味があったけど、パダンパダンは中性的というか両性というか、性別の概念を超越した芹香様でございました。

 

エッフェル塔凱旋門(パリの夜明け)】

この記事も1万文字を越したところで(まじかよ)、ようやく最終章です。

黒キキ様がはけるとみんなたちが出てきて再びプロローグと同じ曲、「ラ・マルセイエーズ」へ。

パリの1日を終えて再び朝に戻ってきたんですねぇ。オシャレですねぇ。

この辺、黒キキのショックで記憶があまりありません。

「千拍子のワルツ」で再び登場するキキちゃん。今度は白いジャケットに肩には白黒の流し羽根を垂らして。スター様だ~~~~!!!

この曲すごい早口で難しいと思うんですが、流れるように歌うキキちゃんの声が心地よくて。早口なのに歌詞が聞き取れてすごいなって思いました。

ここだっけ?歌詞に合わせて片足をヒョイっと動かすキキちゃんが大変良きでしたの。

 

いよいよ舞台も終盤。フィナーレ的位置づけの「オー・シャンゼリゼ」。歌いながらみんなたちが順番にお辞儀していきます。キキララが組んでステップして一緒にお辞儀したのめっちゃかわいかったよ。

曲がとても良くて、ステージ上のみんな楽しそうで、会場の雰囲気も優しくて暖かくて、幸せで幸せで2日目ランチではなぜかここボロボロ泣きました。幸せが限界だったんだ…。

 

本編最後の曲、「黒い鷲」。

私は巴里祭の予習に2014の花形みつるさんの巴里祭を見てから来たのですが、そのときに最後に歌われていてこの曲を初めて知りました。歌詞がとても素敵な曲だな…!とすごく好きになったので、まさか歌ってくれるとは。とてもとても感動いたしました。

ここで今更すぎる感想を述べますが、キキちゃん、歌が本当に上手だね…。

落ち着きがあって、響きが優しくて、でも力強くて、芹香さんの歌、とても好きです。

それを堪能し続けられた1時間。本当に最高に幸せでした。

この1時間の私は、世界中のだれよりも1番、幸せでした。

 

アンコールで歌ってくれたのは「火の鳥」。

宇宙をテーマにした曲はないか、と探してたどり着いた曲だそうで、芹香斗亜さんを追いかけて宙組につれてきてもらって、本当に嬉しいです。

この曲も歌詞がとても素敵で。空に飛んでいく火の鳥を思い浮かべながら泣きました。

こんなに濃い幸せがこの世にあるとは…。

間奏でキキちゃんが一人で踊るのですが、ここの振り付けがザ・芹香斗亜の男役、という感じで本当に素晴らしくて。キラキラと流れるような高貴な色気と煌めき、これが芹香斗亜だよなぁ…。下手で真っ直ぐに立ち手を上下に伸ばす振り付けと、小鳥を2羽空に放つ儚い振り付けが非常に好きでした(絶対に伝わらない)

 

その後何回かカテコがあり、本当に終幕。

夢のような時間でした。

 

ショーの時間は1時間しかないので、あっという間に終わるんだろうな、体感時間2分なんだろうな、と思っていたのですが。

実際のところ、どの場面も幸せが濃厚で濃厚で、意外にもしっかりと1時間を感じることができました。

 

この巴里祭に関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。

 

退団するのか私は…。

それからこの記事をここまで読んでくださった方(正直長すぎているわけないと思う)、ありがとうございました。駄文を浴びせてすみませんでした。

 

次にキキちゃんに会えるの、ルネッサーンスなんだよ。信じられる?

飢えてしぬと思わない?

 

でもポスターを見たらメディチっちが超絶イケメンなのでなんとか初日まで生きようと思います。

それでは、おつかれさまでした。

 

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≪写真は、1日目終了後のステージ≫